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待たされても、行きたくなる店! 市川市・行徳「炭火やきとり “大好き”」

 森川 滋之
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東京メトロ東西線の行徳駅から徒歩5分の「炭火やきとり "大好き" 行徳本店」(以下、"大好き")は、いつも地元の常連でにぎわう繁盛店である。テーブルとカウンターで16席の小さな店だが、持ち帰りもできるためにとにかく忙しく、待たされることも多い。なのに、なぜかまた来てしまうのだ。

前回は、「絶妙のタイミング」で焼き物を出してくれる店「炭火焼き あたりや」を紹介した。あのぐらい絶妙なら店が必ずはやるかというと、実は良く分からない。あたりやの良さは、それだけではなかったからだ。

では、逆はどうか? 「待たされる店」はダメなのか?

少なくとも僕は、注文でも飲み物でも料理でも、待たされる店は嫌いだ。そんなの接客じゃないだろうと思うのである。特に「すいませーん」と客が下手に出ているのに(客だから何をしてもいいとは決して思っていない)、「少々お待ちください」と返事して、その後一切注文を取りに来ない店がある。そんな店には二度と行かない(つもりなのだが、記憶力に問題があるので、接客態度を見て前にも来たなと思い出すことも多い......)。

ところが、注文も飲み物も料理も待たされるのに、何度も行ってしまう店がある。それが、今回紹介する"大好き"だ。どうも、やきとり屋繁盛には王道パターンはないようだ。何と奥が深いのだろう。

炭おこしの儀式

今回は読者の方々に特にお願いしておく。僕は今から"大好き"の店内オペレーションの悪さについて、多少書かざるを得ない。事実だからだ。しかし、それで"大好き"を判断しないでほしい。それなのに、いつも常連でいっぱいということについて、思いをはせてほしいのである。

さて、開店と同時に飛び込むなり「久しぶりですね!」と声が掛かった。半年ぶりぐらいだが顔を覚えていてくれたらしい。とりあえずのホッピーを頼んでから、店長の大池勇樹さん(33歳)に取材を申し込む。諸事情により、日曜日という"大好き"にとっては一番忙しい曜日に取材に来ることになってしまった。断られるのも覚悟していたのだが、大池さんは快諾してくれた。

強火で焼くのがウリの"大好き"では、開店直後に店長が炭おこしを始める。冬はともかく、いくらエアコンが効いている店内でも夏にはあまりやりたくない作業だ。ただ、見ているだけでも気持ちを込めているのが分かる。この「儀式」が重要なのかもしれない。

恒例の炭おこし。キャンパーである筆者には大変さがよく分かる

> 最初からちぐはぐ!?
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