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傷ついた心を一瞬で癒やしてくれた店 東京・月島「まさみ」

 森川 滋之
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僕はその日、少しだけ傷ついた心を引きずりながら月島 西仲通りを歩いていた。もんじゃ焼き屋だらけの通りで、僕はひたすらやきとり屋を探していたのである。「やきとり」の赤い提灯に誘われて入った店は、僕を一瞬で癒やしてくれた

江東区某所で夕方まで打ち合わせがあった。付近はあまり飲み屋がなさそうなところである。いいやきとり屋があったら面白いなと思い、口コミサイトをチェックしてみたら、良さそうな店が見つかった。

店の面構えは十分の貫録。店の名前も意味ありげで良い。期待は膨らむ一方だ。開店と同時に店に入った。

ちょっと傷心......

だが、すぐに違和感を覚えた。「いらっしゃい」の一言がない。おしぼりもお通しも出てこない。それでも、開店したばかりなので忙しいのだろうと思い、しばらく様子を見ていたら、店長らしき人がカウンターの中から「お飲み物は何にします?」と怒ったような声で言うのである。

とにかく愛想が悪い、というより愛想がない。1杯だけ飲んで帰ろうかとも思った。でも、せっかく来たのだから味わってからにしようと考え直した。

ところが、大山(だいせん)どりを使いながら、パサパサのやきとりを出すのである。それでも、何とかうまいものを探し出そう、何とかお店の良いところを探し出そうと粘ったのである。

「ねぎま」「つくね」「手羽先」「レバー」「はつ」「砂肝」「皮」「軟骨」――8種類のやきとりを全部食べた。僕としては頑張ったつもりだ。でも、褒めるところを見つけられなかった。この店で18軒目になるが、初めて記事にできなかった。今までが運が良かったのだろう。しかし、ショックで少し傷ついたのも事実だ。

> 月島で再度チャレンジ
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