愛を求めて やきとり漂流

このコラムについて

やきとり屋には、なぜかオヤジを引き付けるワクワク感があります。肉とタレが焼ける独特の匂いに誘われて、店の歴史が染み込んだドアを開けると、炭火コンロとその上で徐々に色を変えていく串刺しの肉が目に飛び込んでくる。店内のざわめきに混じって、ジュージューと肉が焼ける音が聞こえてくる。とりあえず頼むビールで喉を潤しながら、固いカウンターの席でしばらく腹を鳴らしていると、カウンター越しに皿に乗った串刺しの肉が手渡される。さっきまで焼くためにオヤジさんが握っていた串を今度は自分が握り、肉のうまみを味わうとき何かが伝わってくる気がする。それが、日々失いかける何かを取り戻させてくれるものだとしたら、くさいけど「愛」と呼んでもいいのではないか? このコラムは、やきとり屋のグルメレポートではありません。店構えからやきとり屋に飛び込み、地場で数十年続くその店の、愛し愛されるわけを探る、やきとり探検ルポです(なお「やきとり」は、鳥・豚・牛の肉や内臓を串刺しにして焼いたものと定義します)。

著者プロフィール

森川 滋之(もりかわ・しげゆき)/ライター

1963年金沢生まれ。本籍大阪。千葉育ち・在住。京都大学文学部卒業後、東洋情報システム(現TIS)に入社。20以上のプロジェクトのリーダーを務めた後、セールスレップとして転職。2005年にITコンサルタントとして独立。その後様々な事業に手を出すが、激しい浮き沈みを体験。2014年夏からは執筆業に専念。著書に『奇跡の営業所』(きこ書房)、『SEのための「不況に強い」 営業力のつけ方』(技術評論社)などがある。
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