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ニューイヤーは、音楽の都ウィーンで 古典派音楽とハプスブルク家の栄華の二重奏

 小野 正惠
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中世からウィーンを見守るシュテファン大聖堂

 ウィーンの町は平坦。その中でひときわ高くそびえているのがシュテファン大聖堂の2つの塔だ。12世紀に基礎が造られ、13世紀に本格的な建設が始まった大聖堂は、北塔が高さ60.6m、南塔は136.7mの高さを誇る。北塔はエレベーターで登れるが、南塔はらせん階段で。けれど、そのハードさをためらってはいけない。塔頂からは、眼下に360度のウィーンの絶景が広がる。東南にはベルベデーレ宮殿がくっきり見え、南にはシェーンブルン宮殿の丘まで見渡せる。

シュテファン大聖堂の南塔塔頂から見たウィーンの町並み。塔頂部にはショップもあり、全方位で町が見渡せる

 塔頂からはシュテファン大聖堂の屋根に描かれた双頭の鷲のモザイクや、聖堂の外壁に無数に刻まれたガーゴイルまでもが間近で見られる。

双頭の鷲は、神聖ローマ帝国とハプスブルク家の紋章

 ゴシック様式の堂々たる建築や、塔からの眺めもさることながら、聖堂内の「聖さ」「芸術性の高さ」にも驚かされる。この大聖堂では今でも、一日何度も礼拝が行われており、その間、観光客は身廊の奥までは入れず、入り口で厳粛な祈りに耳を傾けることになる。

中央祭壇には、聖ステファノの処刑が描かれた祭壇画が飾られている

 約107mもある長い身廊の上部は、いかにもゴシック建築らしい交差ヴォールト天井。高く、高く、天に近づこうとした中世の人々の思いが伝わってくる。そして、この聖堂では、まるで生きているかのような聖人たちの彫刻を見て回る楽しみが待っている。

クリスマス前の4週間や毎月第一金曜などに使われる説教壇。聖ヒエロニムスなどの聖人が彫り込まれている

> 聖人たちは、実に表情豊か
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