Photography by Yoshiaki Toda
三脚を立て、カメラのモニターを見ながらピントを甘くしていき、
全体の調子でぼかし具合を決める。
写真はリンゴを撮影したが、色や形で対象を選んだり、
ガラスボトルやモノクロにしても面白い。

戸田嘉昭の写真レッスン 人生の美しい切り撮り方
ピンボケというタブーに挑戦する

日経ビジネス定期購読者のためのライフスタイル誌Priv.よりスペシャルコンテンツをお届けします。
(日経ビジネス Priv.プライヴ 2015年 冬号より転載)

僕は目が悪いので、眼鏡を外すと実際にこういうふうに見えることがあります。ということは、裸眼ではピンボケということ。だから、撮影では当たり前のように、ピントを合わせていても、実はこんなにクッキリ見えていないんじゃないか、きれいな色には見えないはず、ということをずっと前から考えていました。ピンボケというのは、写真にとってはタブーに近いもの。

常識から外れることで、勇気が必要です。それでも美しさや心地よさ、ある種のメッセージが伝わります。じっと見ていると引き込まれ、像が浮かび上がってくるようでもあり、自己投影しやすいのかもしれません。これからの季節ならクリスマスカードにもいいでしょう。もっとも贈った相手がこれを美しいと感じてくれるかどうかも大切ですね。

戸田嘉昭 Yoshiaki Toda
静物写真家

1947年生まれ。ストックホルム大学附属写真専門学校卒業。品格のある美しい静物写真で多くの雑誌編集者から支持を集めている。特に腕時計、宝飾品、化粧品の撮影に定評がある。写真スタジオ㈱パイルドライバーを主宰し、後進の育成にも努めている。日本写真家協会、日本広告写真家協会会員。

Photography
:by Yoshiaki Toda
Text
:by Mitsuru Shibata
Composition
:by Yoshiko Takahashi
Priv.
日本を担うリーダーのためのNO.1ビジネス誌、日経ビジネスの自宅定期購読者にお届けする女性ターゲティングメディアの先駆けとして2000年に創刊。プライヴは読者の「ワーク ライフ バランス」を充実させる上質かつコンテンポラリーな選りすぐりの情報を、美しい写真と独自の視点でご紹介し、数多くの反響と共感を頂いて参りました。