Photography by Yoshiaki Toda
日差しが横から差し込む時間帯に合わせ、白バックで撮る。
写真は人工のライティングだが、自然光ならこれほど堅くならず、より優しい感じになる。
LEDの集光ランプでも同じような効果は得られる。

戸田嘉昭の写真レッスン 人生の美しい切り撮り方
普通のものが絵のように見えるとき

日経ビジネス定期購読者のためのライフスタイル誌Priv.よりスペシャルコンテンツをお届けします。
(日経ビジネス Priv.プライヴ 2015年 秋号より転載)

中秋を迎え、日差しも低くのびてきます。こんな季節ならではの、影で遊んでみました。ガラスの灰皿を立て、水平から光を当てた写真です。実際は灰皿ですが、どう見てもそうは思えません。影は宇宙のようにも見える。本来はこうは見えないし、実体とはかけ離れているけれど、これも写真なんです。

いつも見ているものが、置き方やちょっとした光の当て方によってまったく違った世界が現れ、それが絵のように見えてくる瞬間があります。どのように見えるかは、人それぞれ全然違います。僕のそんな写真を高名な装丁家が"写画"と名付けてくれました。子供の頃は、誰もがそんな経験をしたと思います。もう30年以上写真を撮っていますが、結局今もその頃と基本は変わっていないんですね。

戸田嘉昭 Yoshiaki Toda
静物写真家

1947年生まれ。ストックホルム大学附属写真専門学校卒業。品格のある美しい静物写真で多くの雑誌編集者から支持を集めている。特に腕時計、宝飾品、化粧品の撮影に定評がある。写真スタジオ㈱パイルドライバーを主宰し、後進の育成にも努めている。日本写真家協会、日本広告写真家協会会員。

Photography
:by Yoshiaki Toda
Text
:by Mitsuru Shibata
Composition
:by Yoshiko Takahashi
Priv.
日本を担うリーダーのためのNO.1ビジネス誌、日経ビジネスの自宅定期購読者にお届けする女性ターゲティングメディアの先駆けとして2000年に創刊。プライヴは読者の「ワーク ライフ バランス」を充実させる上質かつコンテンポラリーな選りすぐりの情報を、美しい写真と独自の視点でご紹介し、数多くの反響と共感を頂いて参りました。