アートのみならず食や宿泊も参加

夏休みとも重なる夏会期には、アジア諸国の工芸やパフォーマンス、そして食の楽しみも味わえる「瀬戸内アジア村」が高松港周辺で開催される。パフォーマー達は、アジアの13の国や地域から集まり、モノづくりの職人らはタイから。そして、日本語も英語も通じない、すべての国の人にとって外国になる不思議なカフェ「ALL WAY CAFÉ」も登場する。開催期間は、7月18日(月・祝)から8月7日(日)まで。

夏会期に公開される新作としては、豊島では400個の風鈴の音が響く「ささやきの森(フランスのクリスチャン・ボルタンスキーの作品)」。小豆島では、世界の国の数を表した196体の子供の人形が浜辺に立ち、芸術祭閉幕までに徐々に溶けて消えていくという「国境をこえて・潮(台湾のリン・シュンロンの作品)」、また、人口僅か20人の女木島西浦集落の人々の肖像画で10mのタワーを作る「西浦の塔(OKタワー)(タイのナウィン・ラワンチャイクンの作品)」などの新作が登場する。

「西浦の塔(OKタワー)(ナウィン・ラワンチャイクン)」

春会期から継続展示されている作品も、地元に根ざしたものから海外のもの、食や宿泊、学校などアートの粋を越えたインタラクティブなものなど、多様な作品が魅力を放つ。

例えば、5つの島の漁師とボランティアら約200人で編んだ幅60mのカラフルな網ノ作品「そらあみ(五十嵐靖晃)」。豊島産のレモン果汁で染めた布で覆われた施設に宿泊できる「檸檬ホテル(スマイルズ)」。サウンドオブジェと影絵が一体となった男木島「アキノウルム(松本秋則)」など、瀬戸内ならではのコンセプトを持つものが多い。

「そらあみ(五十嵐靖晃)」
「檸檬ホテル(スマイルズ)」
「アキノウルム(松本秋則)」

また、岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家である柴幸男が主宰する劇団「ままごと」とスイッチ総研による「小豆島きもだめスイッチ」も面白い。劇団員と島民らもお化けとなって、点々と設置されたスイッチを作動させるたびに何かが起るというドキドキのきもだめしだ。

「小豆島きもだめスイッチ(ままごととスイッチ総研)」
Photo: Hideaki Hamada
地域に根ざし、地域を変える原動力にも
1  2  3