Living with photography - 写真のある暮らし

冬のキューガーデンズ

Royal Botanic Gardens, Kew(London, UK)
キューガーデンズ(イギリス、ロンドン)

2003年にユネスコの世界遺産にも登録されたキューガーデンズ。植物愛好家だけでなくイギリスが誇るプランツハンターの歴史、世界でもっとも大きな温室植物、英国最古の植木鉢、世界でもっとも価値の高いボタニカルアート等々、その見どころを言い尽くすことは難しい。歴史的価値の高い二つの大温室(パームハウスとテンペレイトハウス)、モダンデザインの温室、プリンセス・オブ・ウェールズ・コンサバトリーとツリートップウォークウェイなどの温室のほか、私が一番好きなのが、マリアンヌ・ノース・ギャラリーだ。プランツハンティングに同行したマリアンヌ・ノースによる圧巻の絵画が展示された、そのインテリアデザインこそに見る価値がある。
しかし、実はキューガーデンズの最大の魅力は、それらのおもだった建造物を目標に、点と点を結ぶようにのんびり歩くウォークにある。庭が創設された1750年代からの歴史を生き抜いた樹木そのものが、生きた風景画のような壮観な眺めなのである。冬は特に花の少ない分、樹木(樹形)や建物との構築的なバランスの美を堪能できる。

Text & photography = Keiko Yoshiya

Royal Botanic Gardens, Kew
Kew, Richmond, Surrey TW9 3AB
入場料 大人 9ポンド、4〜16歳 3.5ポンド、3歳以下 無料
※2015年12月16日現在の料金です。
クリスマスイブとクリスマスを除く毎日10:00〜
営業時間は季節ごとに変わるので、訪問前に要確認。
http://www.kew.org

吉谷桂子(よしや けいこ) ガーデンデザイナー
約7年間の英国滞在経験を活かしたガーデンライフを提案。帰国後、ガーデンデザイナーとして東京ミッドタウン「ボタニカ」、箱根「サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」のガーデンを手がけるなど幅広く活躍。「花に囲まれて暮らす家」(集英社)他著書も多数。2013年より、花がテーマの服飾ブランド「Shade YOSHIYA KEIKO」主宰。
http://shadeyoshiya.com/shadeblog