Living with photography - 写真のある暮らし

ガーデン・ルームズ発祥の地

Hidcote Manor Garden (Hidcote Bartrim,UK)
ヒドコート・マナー・ガーデン(イギリス、ヒドコートバートリム)

ローレンス・ジョンストン少佐によってつくられた英国を代表するイングリッシュガーデン。この場所をジョンストン少佐の母親が購入した20世紀の初めは、コッツウォルズ地方に端を発したアーツ&クラフツ運動が盛んで、庭のところどころに見られるアーツ&クラフツ・スタイルの構造物と植栽の美が調和している。また、ツゲやイチイ、レンガなどによって仕切られた25種類のガーデン・ルームズは圧巻。世界中から集められた非常に珍しい植物に加えて、赤系統の花を集めたレッド・ボーダーズや、パステル調の色彩の宿根草(しゅっこんそう)で埋められたコテージガーデンなど、回遊するたびに景色が変わるのである。まるで部屋のインテリアのようにテーマや空間デザインを変えて庭をつくイギリス独得のガーデン・スタイルも、ここが発祥になる。数年前、庭の作庭100周年を記念して数億円の寄付を集め、植栽や構造物も修復完了。一層の美しさを放つようになった。また、美しい自然の景観や歴史的な建築物を保護管理することで世界的に知られるナショナルトラストの管理する記念すべき第1号の庭園でもある。

Text & photography = Keiko Yoshiya

ヒドコート・マナー・ガーデン
http://www.nationaltrust.org.uk/hidcote/

吉谷桂子(よしや けいこ) ガーデンデザイナー
約7年間の英国滞在経験を活かしたガーデンライフを提案。帰国後、ガーデンデザイナーとして東京ミッドタウン「ボタニカ」、箱根「サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」のガーデンを手がけるなど幅広く活躍。「花に囲まれて暮らす家」(集英社)他著書も多数。2013年より、花がテーマの服飾ブランド「Shade YOSHIYA KEIKO」主宰。
http://shadeyoshiya.com/shadeblog