Living with photography - 写真のある暮らし

天才プランツマンの庭

GREAT DIXTER HOUSE & GARDENS(Northiam,UK)
グレート・ディクスター・ハウス&ガーデンズ(ノーシャム、イギリス)

グレート・ディクスター・ハウス&ガーデンズ は、20世紀の英国を代表する天才園芸家、故クリストファー・ロイド氏の自宅である。インスピレーションに満ちた独特の色彩感覚による「The art of Gardening 」の庭は、15世紀半ばに建造されたティンバードハウスを背景にした姿が素晴らしい。この庭と館は、1910年にロイド氏の両親が購入。その際、時代を代表するアーツ&クラフツ運動の建築家、エドウィン・ラッチェンス卿が、ここのインテリアの一部や庭の構造デザインを担当している。今もそこに残るアーツ&クラフツのスタイルが、グレート・ディクスターの持ち味にもなって、文字通り、アートとクラフトワークの薫りの高い庭だ。現在は、ロイド氏の助手でヘッドガーデナー、ファーガス・ギャラット氏がガーデンデザインを引き継ぎ、以前と変わらぬ輝きを庭に与えている。春から秋までずっと美しい庭だが、草花が大きく成長し、迫力のある景色が楽しめるのは、晩夏から秋。今年の庭は、10月25日に開園の最終日を迎える。

Text & photography = Keiko Yoshiya

GREAT DIXTER HOUSE & GARDENS(グレート・ディクスター・ハウス&ガーデンズ)
https://www.greatdixter.co.uk

吉谷桂子(よしや けいこ) ガーデンデザイナー
約7年間の英国滞在経験を活かしたガーデンライフを提案。帰国後、ガーデンデザイナーとして東京ミッドタウン「ボタニカ」、箱根「サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」のガーデンを手がけるなど幅広く活躍。「花に囲まれて暮らす家」(集英社)他著書も多数。2013年より、花がテーマの服飾ブランド「Shade YOSHIYA KEIKO」主宰。
http://shadeyoshiya.com/shadeblog