21世紀を代表するランドスケープデザイナーの自宅

Piet Oudolf House (Hummelo, NL)
ピエ・ウドルフ邸(オランダ、ハメロ)

ピエ・ウドルフ氏は、21世紀を代表する世界的に有名なランドスケープデザイナーである。氏がデザインする有名庭園はニューヨークのハイラインほか、世界じゅうに点在する。そのため、氏は常に世界じゅうを飛び回っているが、オランダ人である氏の自宅は、アムステルダムから車で1時間ほどの、のどかな田園地帯にある。農地に続く広大な敷地には、伝統的な民家とコンテンポラリーな建築が共存し、そのどちらにも植物が美しく寄り添っている。その特徴はひとことでいうと「自然な雰囲気」。庭は、グラス類と多年草がメインで、満開の花々が咲き乱れるような派手さはないが、氏いわく「草花のBirth(春) to Death(冬)を見極め、それぞれの季節で変化するフォルムの美しさにフォーカスした植物選び」は、21世紀の園芸家に、植物への新たな視点を与えている。

Text & photography = Keiko Yoshiya

Piet Oudolf(ピエ・ウドルフ) ランドスケープデザイナー
1944年、オランダ生まれ。現在のランドスケープガーデンデザインをリードするランドスケープデザイナー。2009年、ニューヨークの廃線になった列車の高架線を再利用してつくられた長さ1.6㎞の空中公園「ハイライン」や、多年草を主体として2001年に設計されたシカゴのルーリーガーデンなど、ヨーロッパとアメリカを中心にさまざまなプロジェクトに携わっている。2013年からは、英国シェフィールド大学のランドスケープ学科の客員教授を務める。
http://oudolf.com

吉谷桂子(よしや けいこ) ガーデンデザイナー
約7年間の英国滞在経験を活かしたガーデンライフを提案。帰国後、ガーデンデザイナーとして東京ミッドタウン「ボタニカ」、箱根「サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」のガーデンを手がけるなど幅広く活躍。「花に囲まれて暮らす家」(集英社)他著書も多数。2013年より、花がテーマの服飾ブランド「Shade YOSHIYA KEIKO」主宰。
http://shadeyoshiya.com/shadeblog