オールドローズの華麗なるバラ園

MOTTISFONT ABBEY GARDEN(Romsey、UK)
モティスフォント・アビー・ガーデン(イギリス、ロムジー)

オールドローズの華麗なるバラ園である。「美しいバラの庭」なら、枚挙にいとまのないイギリスだが、その最上が、13世紀に建てられた修道院(アビー)のウォールド(壁に囲まれた)ガーデンにある。世界的なバラの権威、グラハム・スチュワート・トーマス氏が、1972年からデザインしたこの庭は、300種以上ものオールドファッションローズのナショナル・コレクションを集めたバラ愛好家の聖地だ。現代バラの植え方と違って、規則的に植えるのではなく、それぞれのバラの自然な個性や特性を生かした立体的な設計の庭は、バラのイングリッシュガーデンに憧れるものにとって、最大のお手本となる。ここには、バラが主人公である庭の、理想的な景色の配置(コンポジション)方法と、バラが中心の庭の色彩計画の理想型がある。バラの最盛期は、ロマンチックな斜光の夕日が美しい時間帯も開園しているので、ドラマチックな光と香りで、豊潤なバラ園の時間を楽しむことができる。

Text & photography = Keiko Yoshiya

MOTTISFONT ABBEY GARDEN(モティスフォント・アビー・ガーデン)
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-mottisfont/

吉谷桂子(よしや けいこ) ガーデンデザイナー
約7年間の英国滞在経験を活かしたガーデンライフを提案。帰国後、ガーデンデザイナーとして東京ミッドタウン「ボタニカ」、箱根「サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」のガーデンを手がけるなど幅広く活躍。「花に囲まれて暮らす家」(集英社)他著書も多数。2013年より、花がテーマの服飾ブランド「Shade YOSHIYA KEIKO」主宰。
http://shadeyoshiya.com/shadeblog