FPがおすすめする資産管理術

皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

ここ数年の乱高下する株式市場を見ているからか、最近、株式投資に関する質問を多く受けるようになりました。

株式投資で、継続的に安定した収益を確保することは、実際は極めて難しいことなのですが、それをお伝えしても、やはり、高い収益をもたらす可能性のある推奨銘柄への興味が薄れない方も多くいらっしゃいます。乱高下する株価を見ていると、よいタイミングで売買をすれば、あっという間に儲かるのではないかと感じるのかもしれませんね。

でも、本来の株式投資目的は、『事業資金を提供する見返りとして、事業による利益の一部を分けてもらう』ことであることに気づいていただきたいと思います。

株主は、株の購入により資金を提供し、株主総会で意思を示し、そして、株式会社の成長を支え、願うことになりますが、これを言い換えると、(悪い意味ではありませんが)『カネと口はだすけれど、実務は他人任せにして、よい結果を期待する』ということになります。

ここで注意しなければならないのは、『よい結果』は、すぐに手に入るものではないということです。企業は(皆さんが提供する)資金のほかに、労力、人材などを投入し、ある程度の時間をかけて収益を確保するのです。まずは、(本来は)この収益が生まれるまで、例えば、種をまいて果実が実るのを待つように、ゆっくりと待つことが必要であることを知っておくべきです。

皆さんも、いきなり、第三者にお金を渡されて、「このお金で、すぐに高い収益を生み出すビジネスを展開してくれ!」と言われても困るのではないかと思います。

また、もし、ゆっくりと待った結果、期待どおりの高い収益が生まれたら、それは、とてもうれしいことになります。なぜならば、成長するすてきな会社の株を保有することができたならば、その保有期間中は、満足できる配当をもらうことができますし、また、売却時には、さらに、売却益を手にすることができる可能性が高まっているはずだからです。

このように、先見の明があれば、まるで『一粒で二度おいしい』お菓子を手に入れたかのような思いができるのが株式投資なのですが、残念ながら、そのおいしさは、保証されていません。

自分が目をつけた企業が期待外れの業績しか出さなかった場合は、配当ももらえず、さらに売却しようとしたら、株券を手にしたときの価格よりも下がっていた、なんてこともあるのです。

従いまして、株を手にするならば、きちんと、そのときの株価が妥当な水準か否か、見極める必要があるのです。これは、当たり前のことなのですが、これができずに、お金を減らし続けている人がたくさんいるのが株式投資なのです。

今回のコラムでは、その株価の妥当性を考えるための3つの指標について、ポイントを整理していきたいと思います。

株式投資の3つの指標

株式投資にチャレンジしている人は、たくさんの情報を頭に入れて、いろいろなことを考えていますが、多くの投資家に共通している思いのひとつに、『割安な株を見つけたい』というものがあります。

しかし、株には皆さんがよく行くスーパーに並んでいる食べ物や日用雑貨品と異なり、そもそも標準価格やメーカー希望小売価格という概念がありませんから、私たちは、その株価の妥当性を考えるために、いくつかの側面から見極める必要があります。

そこで、このコラムでは、その代表格とされる3つの指標について考えていきますが、すべて、単純な計算式で表すことができますので、しっかりと理解を深めていただきたいと思います。

指標① PER
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