FPがおすすめする資産管理術
家計のコントロール〜『安心して浪費』するために〜

いつも思うのですが、『やっぱり、お金は貯めるより使うほうが楽しい』ですよね。

確かに貯める喜びもあるかと思いますが、それは、やっぱり、将来使おうと思えば、『使える』お金が増える喜びともいえますから、多くの人にとっては、『お金は貯めるより使うほうが楽しい』のではないか思います。

でも、だからといって、(たまにいらっしゃいますが)いつも、全力で消費をしていると、お仕事を辞めた瞬間に経済的窮地に追い込まれてしまいますので、ある程度の貯蓄リズムを維持しなくてはなりません。

関東地方の桜も上旬の風雨で散ってしまったこの時期、2016年度最初の給与の振り込みが間もなくという方も少なくないと思います。

今回のコラムでは、今年度からきちんと貯蓄を進めたい方むけに、ちょっとしたヒントをお届けしたいと思います。

『木を見て森を見ず』の資金管理から卒業する その1

日銀がマイナス金利を導入してから、また、一段と預貯金の金利が下がりましたね。

大手都市銀行の金利は、普通預金で0.001%、定期預金で0.01%となっています。

これは、100万円を1年預けても、普通預金なら10円、定期預金で100円しか金利がつかないことを意味します。税引き後なら、それぞれ8円、80円という泣きたくなるような金額です(とはいっても、マイナス金利が導入された今、銀行も運用先がないのが実情ですから、文句を言うわけにもいきません)。

このような状況下、たまに雑誌やインターネットで見受けられるのが、預貯金の金利ランキングです。

実際、私たちのオフィスに相談にいらっしゃる方から、『今は、どこの銀行の金利が有利ですか?』という質問をいただくことも多いのですが、そのようなときに必ずお伝えするのが、『大差ない』という答えです。

確かに、比較記事のなかには、ネット銀行の金利は『都市銀行の○倍』といった表記で宣伝しているものもありますし、それは、もちろん嘘ではないのですが、果たして、皆さんの人生に与える影響は、どの程度のものなのでしょうか?

この答えは、前述のとおり『大差ない』のです。

例えば、『100万円を都市銀行の定期預金に預けたら80円しかもらえないけれど、○○銀行なら、金利が(なんと!!!)5倍だから、400円です』と言われても、あまり魅力的には感じないのではないかと思います。皆さんの財布に1年間で余計に320円転がり込んできたからといって、それは、皆さんの人生においては、大きなチャンスとはいえないのです。

現在のような超低金利の時代には、プラスの金利を確保することに注力するのではなく、極めて0%に近いマイナスの金利を味方につけるほうが、家計を改善する効果があります。例えば、超低金利の時代に住宅ローンを組み、効率よく元本を返済していけば、ワンランク上の住宅を手に入れられるかもしれません。

『木を見て森を見ず』の資金管理から卒業する その2
1  2  3