FPがおすすめする資産管理術
~積み立て運用のメリット~

2016年がスタートして、はや2カ月が経過しましたが、株式市場、為替市場ともに大荒れとなっていますね。

昨年の4月に20,000円を突破した日経平均株価も、7月までは順調に2万円台で推移していましたが、8月以降、突如乱高下するようになりました。その後、年末にかけて息を吹き返したかに見えましたが、2016年に入ってからは、皆さんご存じのとおり、大きく揺れながら、下落してきています。

また、2012年末に現政権が誕生した当時は80円台だった為替相場(対米ドル)は、これまで徐々に円安にシフトし、一時は120円台半ばまでいきましたが、これもまた、2016年に入ってから、時計が逆回りをしたかのように、徐々に円高に押し戻されています。

これから先は、いったいどうなるのでしょうか?

「自分の予想の多くは思い込み」という事実に気づく

資産運用にチャレンジしている人の多くは、今後の(例えば)株式市場の動きを無意識に予想しています。

例えば、2016年に入ってから大荒れのチャートを見ながら、

・もうそろそろ底打ちなのではないか
・まだまだ下落するのではないか
・しばらくは小康状態を保ちそうだ

などといった予想をしています。

でも、そのような予想をしている方の多くは、明確な根拠を持っていません。

通勤電車の中で見た、中吊り広告に書いてある衝撃的なフレーズが頭に残っていたり、インターネットで読んだ予測記事の影響を受けていたりすることが多いのではないかと思います(自分自身で収集した情報を分析した結果として予想している方は、少数派なのではないでしょうか?)。

また、現在のような混乱期に限らず、本当に有益で必要な情報をリアルタイムに収集すること自体、一般の方にとっては難しいと言わざるをえないことを踏まえれば、やはり、多くの方の今後の市場に関する予測の多くは、『思い込み』であり、それらを元に多額の資金を運用すること、自分の資産形成の柱となる戦略を立てることには、大きなリスクが伴うということを理解することが大切です。

予想ができないとするならば…

もし、皆さんの手元に、しばらくは使う予定のない遊休資金があり、その有効活用を考えているとしても、現在の市場の波に投入することは慎重に判断するべきです。

現在のような市場環境では、たまに予想が当たって、短期間で高い収益を上げることもあるから厄介なのですが、実際には、乱高下する市場を眺めながら、

「昨日、あの銘柄を買っておけばよかった。買っておけば、今日1日で5%以上の利益が出た」

「昨日売っておけばよかった。今日、こんなに急落するとは思わなかった」

などと、一喜一憂するだけのことも多いものです。また、実際に行動に移して、痛い目に遭ったり、瞬間的な利益を手にしたりする方も少なくありませんが、いずれにしても、それは、じゃんけんと同じで、そのときの単なる運による結果であるといえるのではないかと思います。つまり、よく考えれば、その予想や行動には、前述のとおり、明確な根拠がないとすれば、その結果は、じゃんけんと同じように、勝率50%に近いものとなるはずであることを、あらためて認識する必要があるわけです。

それでは、このようなときにはどうすればよいのでしょうか?

積み立て投資のメリット
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