よい金融商品と出合うためのステップ

皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

前回のコラムでは、中長期的視野で家計を考えること、そして、キャッシュフロー分析をする場合には、(安心とゆとりのある未来のために)目標とすべき年間貯蓄金額を設定することが大切であることをお伝えしました。

これは、皆さんが一度しかない自分の人生を心から楽しむために、とても大切なこととなります。いつも心の片隅に不安を感じながら支出をする人生は、切ないものです。

皆さんには、ぜひ、リアリティーのある未来を見据えたうえで、自信を持って2014年を、そして、来年以降の人生を過ごしていただきたいと思います。

家計簿は不要?

さて、2014年も半分を過ぎましたが、このころになると、家計簿に挫折する人が続出します。その理由の一つは、新年度、新学期を迎えて多忙な日々を過ごしているうちに、いつの間にかその家計簿の優先順位が下がってしまうことにあります。

でも、落胆する必要はありません。

確かに、家計簿を分析した上で、徹底的に家計のぜい肉をそぎ落とし、無駄のない予算を組むことは効果的ではありますが、これができないからといって、すぐに家計が破綻するわけではありません。それに、家計の無駄を見つける日々の作業に息が詰まり、気がめいってしまう、などということもありますから、無理する必要はないのです。

だからといって、毎月、いい加減に家計をハンドリングしてしまうと、その未来のキャッシュフローは、ひどいものとなってしまいますから、注意が必要です。

では、家計簿はつけたくない、または、続けられない、という方が、安心できる方法はないのでしょうか。

人生の3大出費を片付ける!

家計簿をつけるのが苦手、という方にぜひ、お勧めしたいのが、人生の3大出費のみ、対策をとる簡易的な家計管理です。

一般的には、3大出費とは、①教育、②老後、③住宅の3つに関わる出費を指すのですが、この3つは、いずれも、4ケタ以上の出費になることが多いという共通の特性を持っています。言い換えれば、1000万円以上、場合によっては、数千万円、またはそれ以上ということもある出費だということになります。

例えば、老後資金を考えるならば、こう考えます。

●60歳で仕事をリタイアして、90歳までの人生(月々30万円)を考える場合、

かかるお金は...

30万円×12カ月×(90歳-60歳)=1億800万円

となり、驚くような金額になってしまいますが、これを、退職金や公的年金などで全て賄うことができる方は、ごくわずかです。もし、不足することが見込まれるのであれば、それは、現役時代に準備しておかなければなりません。

仮に、40歳からの20年間で、利回り0%のタンス預金で1000万円を準備しようと考えた場合は、

1000万円÷20年=50万円

となりますから、年間50万円は、未来の自分への仕送りとして、貯蓄に回さなければならないということになるわけです。

この考え方は、住宅購入の頭金を貯める場合や、教育費を準備する場合にも適用することができます。

家計簿をつけていなくても、これら3大出費について逆算をして、準備を始めれば、毎月自信を持って過ごすことができます。なぜならば、(借金をしない範囲で生活をしているのであれば)『大丈夫な未来』がやってくることが確信できるからです。

もし、皆さんが、毎月(3大出費に向けた)準備を進めながら、今の生活を楽しむ、このスタイルで家計をハンドリングするのであれば、家計簿をつける手間は省いても、全く問題はないと思います。

ただし、1つ、問題があります。

それは...

利回り0%のタンス預金のみで、それら3大出費への準備をすることを前提とすると、多くの過程において、その負担が厳しいレベルになってしまうことです。

では、どうすればよいかというと...、

その解決策は2つあります。

時間と金利を味方につける
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