"使い込むほど味わいのある木製家具"
木の性質を知って、大事にメンテナンスを

天然木で作られた家具は、製品として加工された後も「生きている」。
ぞんざいに扱えば、傷や汚れがついて魅力を失ってしまう。
過度の乾燥や熱によって深刻なダメージを受けることもある。

こだわって選び抜いた家具は、いつまでも生き生きとした魅力を放ってほしい。
日々の手入れはもちろん、定期的なメンテナンスを続けることで、
「生きている」家具を、我が家のビンテージ家具に「育てて」いく方法を、
専門家に聴いてみよう。

ビンテージ家具にふさわしい素材

木製家具の魅力と、そのメンテナンス方法を聴きにうかがったのは、「キタニジャパン」のショールーム。木工の里・飛騨に本社を置き、日本でも人気の高い北欧名作家具のライセンス生産をはじめ、オリジナルの特注家具、福祉家具を手がける高級家具メーカーだ。

代表取締役の東庄豪さんは、「使い続けることで味わいの生まれる家具の条件は、まず"いい素材"を使っているかどうかで決まります」という。

アンティーク家具の素材として有名なのは、紅褐色の深い色合いを特徴とするマホガニーや、紫檀の名で知られるローズウッド。どちらも現在はワシントン条約の規制対象であり、新たに製品として市場に出ることはまれだという。

落ちついた色合いと美しい木目の表情で、ヨーロッパで古くから高級家具に使われてきたオーク。柾目(まさめ)の木材が取れるほどの大木は「キング・オブ・オーク」と呼ばれ、アンティークでは今も高値で取引される。

インドネシア原産のチークは、水に強い性質からヨットや船の甲板に用いられ、現在はデンマークなど北欧家具の多くに使われている。長く使うと深みをもったきれいな飴色(あめいろ)に変わるため、育てがいのある素材といえそうだ。

ローズウッド、チークと並んで「世界三大銘木」とうたわれるのが、ウォールナット(クルミの木)。淡い茶色にはっきりとした木目が美しく、磨くと特有の光沢が生まれるのも魅力の一つだ。

また和家具や和太鼓に用いられるケヤキ、「小樽オーク」の名で北欧家具の材料として珍重されたナラなども、使い込むほどにビンテージの味わいが生まれる素材だ。

日常の簡単なお手入れが大切!
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