Living with photography - 写真のある暮らし

ロゼワインとシンプルに楽しむ。
フレッシュチーズの魅力再発見!

世界各国、さまざまな風土の中で育まれてきた、おいしくも滋養溢れるチーズが今、フーディーズたちを中心に密かなブームだ。自宅で気軽に愉しむ季節のチーズ&ドリンクペアリングを世界最優秀チーズ職人、ファビアン・デグレがご案内。

トマトとバジルと合わせてオリーブオイルでいただく前菜としておなじみのモッツァレッラは、イタリアを代表するフレッシュチーズ。正式名称は「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ」といい、原産地はカンパーニャ州やラツィオ州などの南イタリアで100%水牛のミルクから作られています。トマトと合わせてカプレーゼにしたり、サラダやピッツアに入れたりと用途の広いチーズですが、本物のモッツァレッラが手に入ったら、まずはそのままで召し上がってみてください。水牛のチーズ独特のしっとりとクリーミーな味わい。その滋味深いおいしさに、きっと虜になるはずです。

イタリアを代表するもうひとつのフレッシュチーズが「リコッタ」。こちらもモッツァレッラ同様にイタリア南部が原産地ですが、現在ではイタリア全土で作られるようになりました。リコッタといえばデザートです。ジャム、はちみつ、ピーチなどのフルーツ。これらを単品で、あるいは組み合わせて、一緒に盛り付けるだけで、ヘルシーで気の利いた一皿の出来上がり。デザート以外の食べ方で私のおすすめは、リコッタとサーモンの組み合わせ。ハーブとバルサミコを合わせるレシピを、ぜひ一度試してみてください。

フレッシュチーズに合う定番のドリンクといえば、やはりワイン。白かロゼですね。今日選んだのはブルゴーニュのロゼワイン、「ルイ・ジャド ロゼ・ド・マルサネ “ドメーヌ・クレール・ダュ” 2013」。酸が穏やかでフルーティー、そしてピーチのような香りが広がるおしゃれなワインは、さっぱりとした後口の良さも魅力。ミルキーでほのかな甘みのあるフレッシュチーズとの相性は抜群です。

フランスのロゼワインですが、今回はチーズに合わせてカジュアルなイタリアのグラスで楽しみましょう。コップのようなこのグラスは、現在もイタリアの家庭やトラットリアで使われていて、1970年代から生産されていたという立派なワイン用タンブラー。残暑から解放された心地よい初秋の夕方、自宅のテラスで家族や友人とフレッシュチーズとロゼワインでカジュアルにアペリティフを楽しむ情景が、目の前に浮かんできませんか?

[ 写真右 ] 左は原産地名称保護の指定地区、エボリで製造される、カーサマダイオ社の「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ」。右はイタリアの国産乳、特に近隣の農家から集めたフレッシュなミルクにこだわって製造するチーニョ社の「リコッタ」/すべてフェルミエ www.fermier.co.jp

[ 写真左上 ] 果実味豊かな生き生きとしたロゼワインはフレッシュチーズとの相性抜群。「ルイ・ジャド  ロゼ・ド・マルサネ “ドメーヌ・クレール・ダュ” 2013」/日本リカー www.nlwine.com/winery/louisjadot/ 自宅のテーブルをイタリアのトラットリアの雰囲気に。ボルゴノーヴォ社の素朴でスタンダードなワイン専用タンブラー「ウィーン135」/木村硝子店 www.kimuraglass.co.jp

[ 写真左下 ] 「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ」は、何もつけずそのまま食べても素晴らしい味わい。ロゼワインとのアペリティフには上質なオリーブオイルとバルサミコ、塩少々でシンプルに。

photography by Miki Mana
text by Toshie Fujino

案内人
ファビアン・ デグレ(Fabien Degoulet)

フランスのル・マン出身。実家はマルシェでチーズ店を営む。2008年、INALCOの日本語専門学校卒業。2008年に来日し、フェルミエに入社。渋谷店勤務、同店店長を経て2014年からフェルミエ商品開発部。2013年6月サントモール ド トゥレーヌ騎士の会 名誉シュヴァリエ。2015年6月モンディアル デュ フロマージュ コンクールで優勝。世界最優秀フロマジェに選ばれる。故郷ロワールのチーズとワインをこよなく愛しながら、日本酒とチーズのペアリングの素晴らしさも発信。


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